CEU世界観ノート

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宇宙から飛来した翠緑色の未知の液体金属

スイス山中に墜落した隕石から発見された液体金属。

常温で液体を維持しており、総量は25メートルのプール程。色合いは黒に近い暗緑色。エメラルドに酷似している。

励起状態になるとエメラルド色の光を放ち、固形化する。その際、側にある物体に取り付く様に固着し混ざり合う様に溶けてしまう。一旦溶けてしまうと視認ができず、成分上からも観測できなくなってしまう。これは便宜的に憑依現象と呼ばれている。

再び励起状態を引き起こすと、憑依された物体がエメラルド色の光を放ち、様々な超常現象を引き起こす。憑依対象は物や人など様々で、励起状態を引き起こせるのは憑依対象に対して縁の深い特定の対象(人物)のみであると推測されている。さながら呪いの妖刀である。

国連主導の研究実験中に爆発事故が起こり、細かな粒子に分解した後、世界中に飛散してしまった。

研究機関は責任を追及され解散したが、その後継組織による回収計画に追われている。

もちろん世界中の大国も秘密裏に回収を狙っている事は言うまでもない。

格子No.

格子隔間のオフセットは格子No.と呼ばれる番号によって定義されるが、各格子No.同士のシフト量は格子No.間で等間隔とは限らない。

ゼロシフト値からあくまで順番に基底状態を数え上げて言ったのが格子No.であり、現状その数は無数に存在すると考えられており、格子隔のどの位の割合が解明済みなのかは目算すら立っていない。

またゼロシフト値は特別な値という訳ではなく、小宇宙内の座標を最初に定義できた基準値を便宜的に用いているだけである。

また各格子No.間にも干渉できる領域が無いとも言い切れない。あくまで観測可能な世界の数というだけだ。

格子No.数は日々解析が進められ最大値は更新し続けているが、それは絶対無限を数えようとする様で、まるで拡がり続ける宇宙の果てを確かめる様な途方もない行為に感じられる。

微子

量子よりも小さな、世界を構成する最小要素

その正体は離散した値を取る座標である。

離散した間隔を格子隔といい、基底値を基準値からのオフセットで表す。これを格子No.という。そのNo.は無限に存在する。

格子No.をシフトすると物理法則が変化し、これがいわゆる異世界と呼ばれるものである。

特定の領域にシフトするにはまず、格子No.を特定する事が不可欠だ。ベース世界の格子No.は15311158238。

 

微子という概念は大宇宙により発見された定義である。微子という言葉はベース世界の価値観に沿って、大宇宙から来た金属生命体によって意訳されたものであり、大宇宙での名称は現状では不明瞭。

 

魔法とは、この概念を直観的に理解した者たちによる、座標操作によるハッキングである。

 

微子にはそれぞれ一つずつ振動する波動体が存在し、振幅量によって他の座標と干渉し合うことによって、物理現象が発生する。ベース世界における現象が量子と呼ばれるものである。